和食に欠かせない存在であるしいたけ。
けれども、買ってしばらく冷蔵庫に放置してしまい、「これまだ食べられるの?」と迷った経験はありませんか?
この記事では、しいたけの保存方法ごとの賞味期限を詳しく紹介しながら、腐っているかどうかの見分け方や、長持ちさせる工夫についても丁寧に解説していきます。
保存方法別|しいたけの賞味期限はどれくらい?

しいたけは保存方法によって持ちが大きく変わります。
冷蔵・冷凍・乾燥・常温、それぞれの方法に適した期間やポイントを紹介します。
冷蔵保存できる日数と正しい保存の仕方
しいたけを冷蔵保存する場合、だいたい1週間を目安に食べ切るのが理想です。
保存のコツは、水分をしっかり拭き取り、キッチンペーパーで包んでポリ袋に入れること。
その際、傘を下に、軸を上にして保存するのがポイントです。これにより、胞子の落下を防ぎ風味の劣化を抑えられます。
カット済みのしいたけは傷みが早く、2〜3日以内の消費が望ましいです。
冷凍保存なら1か月以上も持つ?
しいたけは冷凍すれば約1か月保存できます。
石づきを落とし、傘と軸に切り分けたあと、冷凍用保存袋に入れて空気を抜き、しっかり密閉しましょう。
冷凍することで細胞が壊れ、逆にうま味がアップするというメリットもあります。
使うときは凍ったまま炒め物や汁物に入れればOKなので、調理の手間も少なくなります。
乾燥保存で長期保存するコツ
しいたけを乾燥させると、水分が抜けて保存期間は2か月以上に延びます。
乾燥のやり方は、しいたけをスライスしてオーブンで170℃・30分加熱するだけ。
完全に乾燥したら、密閉容器や保存袋に入れて直射日光の当たらない場所に保管しましょう。
使うときは水に戻して煮物やだし用に活用できます。
常温保存は要注意!持ちはたったの1日
しいたけは湿度や気温の影響を受けやすく、常温では1日が限界です。
特に夏場は半日ほどでカビやぬめりが出て傷んでしまうため、常温保存は避け、できるだけ冷蔵か冷凍で保管するようにしてください。
要チェック!傷んだしいたけの見分け方

しいたけが腐っているかどうかは、見た目やにおい、手触りなどで判断できます。
誤って口にしてしまわないよう、傷みのサインをしっかり覚えておきましょう。
色が黒っぽい・ピンクっぽいしいたけはNG
新鮮なしいたけの裏側は白く、軸もクリーム色に近いのが正常です。
ひだの部分が黒ずんでいたり、ピンク色に変色していたりする場合は腐敗が進んでいます。
全体的に暗い茶色や黒色になっているものも避けましょう。
酸っぱい臭い・異臭がする場合は要注意
しいたけが傷んでくると、ツンとした酸っぱい臭いやアンモニアのようなにおいがします。
これは菌の繁殖による腐敗臭です。
少しでも違和感のあるにおいがする場合は、絶対に食べずに処分してください。
表面にぬめりやカビが出たらアウト
触ってぬるっとしている、もしくは表面に白や青緑色のカビが出ているしいたけは、完全にアウト。
中には「ぬめりが少しあるだけだから」と判断してしまう人もいますが、においや色の変化も併せてチェックし、複数の異変がある場合は食べないようにしましょう。
しいたけを長持ちさせるテクニック3選

賞味期限内に使い切れそうにないときは、ひと手間加えることでグッと保存性がアップします。
ここでは、実践しやすい3つの方法をご紹介します。
冷凍保存で賞味期限を延ばす方法
しいたけを冷凍するときは、石づきを落として傘と軸を分けておくのがポイントです。
あらかじめスライスして冷凍しておくと、凍ったまま調理に使えるので便利です。
袋に入れる際はできるだけ空気を抜いて密閉すると、冷凍焼けを防げます。
自宅でできる乾燥しいたけの作り方(オーブン編)

オーブンを使えば、自宅でも簡単に乾燥しいたけが作れます。
石づきを切ってスライスしたしいたけを並べ、170℃で30分ほど加熱すれば完成です。
完全に乾燥しているかは、手で触ってパリッと折れるかどうかが目安です。
保存は密閉容器でOK。
天日干しで風味アップ&保存性向上
晴れた日にネットやざるに並べて天日干しにするのもおすすめです。
風通しがよく湿気の少ない場所で、2〜3日干すと水分が抜けて保存性が高まります。
干しあがったしいたけは、香りも濃くなり、だしとしても大活躍します。
保存時の注意点|鮮度を保つコツとは?

しいたけをおいしい状態で保つには、いくつかのポイントがあります。
保存前のちょっとした工夫が、賞味期限を延ばすカギになりますよ。
水分と湿度を避けるのが基本
しいたけは水分にとても弱い食材です。
表面に水滴がついたまま保存すると、すぐに傷みやすくなってしまいます。
保存前には、キッチンペーパーで軽くふき取ってから保存袋に入れるようにしましょう。
保存向きの袋・容器を活用しよう
冷蔵・冷凍いずれの場合も、密閉できる袋や保存容器を使うことが大切です。
空気に触れると酸化しやすくなるため、袋内の空気はしっかり抜きましょう。
冷凍の場合は「冷凍専用袋」の使用がおすすめです。
向きや場所にも気を配ると長持ちする
冷蔵庫に入れるときは傘を下・軸を上にすることで、傘の裏側に胞子が落ちにくくなります。
また、冷蔵庫の野菜室ではなく冷蔵室(温度が低め)に入れると、より鮮度を保ちやすくなります。
まとめ
しいたけの賞味期限は保存方法によって大きく変わり、冷蔵で約1週間、冷凍で約1か月、乾燥すれば2か月以上持ちます。
見た目の変色やぬめり、異臭がする場合は腐敗のサインなので食べずに処分を。
長く美味しく食べるには、湿気や空気に注意しながら冷蔵・冷凍保存を正しく行うのがコツです。
自宅での乾燥保存も活用して、しいたけをムダなく使い切りましょう。